毎日する歯磨きですが、皆さんはどんな歯磨き粉を使っていますか?
販売されている歯磨き粉の種類は豊富なため、どの歯磨き粉を買えばいいのか迷ってしまいますよね。
どれもそれほど大差ないように見える歯磨き粉ですが、実は「買ってはいけない」歯磨き粉が存在します!
今回は、買ってはいけない歯磨き粉の特徴や歯磨き粉を選ぶときのポイントなどについて紹介します!
買ってはいけない歯磨き粉の特徴
買ってはいけない歯磨き粉の特徴には以下のようなものがあります。
・苦手な味のもの
・好みの性状ではないもの
・刺激が強いもの
・有効成分が入っていないもの
・顆粒入りのもの
・研磨剤が含まれているもの
・合成界面活性剤が含まれているもの
・サッカリンナトリウムが含まれているもの
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう!
苦手な味のもの
歯磨き粉にはハーブやフルーツ系の味など、味付きのものが多く販売されています。
歯磨きは毎日少なくとも1~3回程度行うものなので、苦手な味のものを選ぶと歯磨きが苦痛になってしまいます。
特に小さい子どもの場合、苦手な味の歯磨き粉を使っていると歯磨きが嫌いになってしまう可能性があるため注意が必要です。
ネット上でも、歯磨き粉の味で歯磨きを苦痛に感じるという人の声が見られます。
歯磨き粉を選ぶときには、自分の苦手な味のものを選ばないようにしましょう。
好みの性状ではないもの
歯磨き粉には以下のような性状のものがあります。
・ペースト
・ジェル
・液体
・泡
・粉
ペースト状やジェル状のものを使っている人が多いと思いますが、それぞれ特徴があります。
ペースト状の歯磨き粉は研磨剤が含まれているため歯の汚れがしっかり落とせますが、強い力で歯磨きをすると歯が傷ついてしまう可能性があります。
一方、ジェル状の歯磨き粉は研磨剤が含まれていないものが多いため、ペースト状に比べると歯を傷つける可能性は低いと言えます。
しかし、ジェル状の歯磨き粉には泡立つ成分である発泡剤が含まれていないものも多いため、歯磨きをした時のさっぱり感を味わいたい人には少し物足りないかもしれません。
自分の歯磨きの仕方や目的に合った性状の歯磨き粉を選ぶようにしてみてください!
刺激が強いもの
刺激が強く口の中がヒリヒリするような歯磨き粉は使わない方がいいようです。
こうした歯磨き粉を使っていると、口腔内が荒れてしまう可能性があります。
特に、すでに口の中に口内炎や傷などがある場合は悪化してしまうことがあるため注意が必要です。
また、刺激が強い歯磨き粉は十分なブラッシングをする前にすぐに吐き出してしまう可能性があります。
歯磨きの時間については、以前より「333運動(1日3回・食後3分以内・3分間歯を磨こう)」が提唱されてきましたが、異論も多く今も結論が出ていません。
しかし、歯磨きをしっかり行うためにはある程度の時間は必要なので、すぐに口から出したくなるような刺激の強い歯磨き粉は選ばないことをおススメします。
有効成分が入っていないもの
販売されている歯磨き粉は、薬事法により「医薬品」・「医薬部外品」・「化粧品」の3種類に大きく分類されます。
私たちが普段目にすることが多いのは「医薬部外品」や「化粧品」に該当する歯磨き粉だと思います。
医薬部外品に該当する歯磨き粉には、発泡剤や研磨剤などの他に、トリクロサンやフッ化ナトリウムといった歯周病や虫歯予防に有効な成分が含まれています。
一方で、化粧品に該当する歯磨き粉には有効成分は含まれておらず、発泡剤・研磨剤・香味剤・湿潤剤といった成分だけが含まれています。
そのため、化粧品に該当する歯磨き粉は歯周病や虫歯予防への効果は期待できません。
現在販売されている歯磨き粉のうち約90%は「医薬部外品」と言われていますが、歯磨き粉を買う前には医薬部外品かどうかチェックするようにしてくださいね!
顆粒入りのもの
歯磨き粉の中には、顆粒が含まれているものがあります。
顆粒の働きについては以下の通りです。
顆粒は、くだけながら歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、ハブラシの毛先が届きにくい部分の歯垢まで押し出して、すっきり落とします。
引用:よくある質問 | クリアクリーン | 花王株式会社
ブラッシングなどの比較的弱い力でも細かくくだけるように設計されています。
このように、顆粒入りの歯磨き粉は弱い力でも歯を綺麗にできるという優れものです。
一方で、歯周ポケットが深めの人であれば、顆粒がポケットの中に入り込んでしまい細菌の繁殖に繋がってしまうといったことがあるようです。
また、インプラントをしている人は顆粒入りの歯磨き粉を使えない場合があると言われています。
顆粒入りの歯磨き粉は人によっては避けた方がいいようですね。
研磨剤が含まれているもの
「研磨剤」はほとんどの歯磨き粉に含まれており、清掃剤とも言われます。
有名なものには、炭酸カルシウムや無水ケイ酸などがあります。
研磨剤の主な役割は、歯の着色除去とその予防です。
研磨剤はその名の通り歯の表面を削るため、歯を磨く時の強さや頻度によっては歯の表面のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあります。
注意が必要な研磨剤ですが、現在販売されている歯磨き粉は国際規格を満たしているものなので、安全性についてはそれほど心配する必要はないでしょう。
1995年にISOで「歯磨剤の物性と安全性」に関する国際規格が設定され、現在市販されている歯磨は、この国際規格(研磨力が250以下)を満たしています。
引用:JDMA日本歯磨工業会
歯磨き粉によっては使われている研磨剤の種類や配合方法が異なるので、使用感を見て自分に合った歯磨き粉を選んでみてください。
合成界面活性剤が含まれているもの
合成界面活性剤とはラウリル硫酸ナトリウムのことで、発泡剤として多くの歯磨き粉に含まれています。
合成界面活性剤は歯の汚れを落とし綺麗にする役割を持つのですが、以下のような影響が懸念されています。
・舌上の味覚の受容器である味蕾が損傷され味覚障害が起きる可能性
・口の中の粘膜に浸透し口内炎が出来やすくなる可能性
・発砲成分によって歯磨き出来た気になってしまう可能性
最近では合成界面活性剤フリーの歯磨き粉も販売されているようなので、気になる人はそういう製品を選ぶといいでしょう。
サッカリンナトリウムが含まれているもの
サッカリンナトリウムは人口甘味料の一種で、特徴は次の通りです。
☆ サッカリン、サッカリンナトリウム
砂糖の500倍という、極めて強い甘味が特徴です。サッカリンナトリウムは、水に溶けにくいサッカリンを水に溶けやすくしたものです。濃度が薄くなっても甘味が長く残る、いわゆる後味を持つ特性があります。
引用:用途別 主な食品添加物 甘味料|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
味付き、特に甘みを感じる歯磨き粉にはこのサッカリンナトリウムが使用されていることが多いと言えます。
甘味料が入っている歯磨き粉を使うと虫歯になるの?と気になる人もいるかもしれませんが、これについてはあまり心配する必要はなさそうです。
歯磨剤の甘さ成分の主体は、サッカリンナトリウム。砂糖は含まれていません。ほかのグリセリン、ソルビット、キシリトール、香料などの成分もそれ自体の甘みはありますが、毎日の快適な歯磨剤の使用を助けるためのもので、むし歯の原因となることはありません。
引用:JDMA日本歯磨工業会
一方で、サッカリンナトリウムの糖尿病への影響などを危惧する人もいるようです。
歯磨き粉に含まれるサッカリンナトリウムは微量なので大きく心配する必要はないと思いますが、全く影響がないと断言できるわけではないので、気になる人は避けましょう。
歯磨き粉を選ぶときのポイント
どんな歯磨き粉を選ぶと良いのか迷う人も多いと思いますが、歯磨き粉は目的別に選ぶと良いでしょう。
・虫歯予防:フッ素が含まれているもの
・口臭予防:フッ素、塩化ナトリウムが含まれているもの
・歯周病予防:IPMP、酸化ナトリウムが含まれているもの
・ホワイトニング:ポリリン酸ナトリウムが含まれているもの
この他にも、研磨剤の有無にも注目するといいでしょう。
自分に合った歯磨き粉が分からないという場合は、一度歯科医師や歯科衛生士に相談することをおススメします!
歯磨きをしないといけない理由
私たちは当たり前のように毎日歯磨きをしていますが、そもそも歯磨きをしないといけない理由は何でしょうか?
歯磨きをしないといけない理由には以下のようなものがあります。
・虫歯や歯周病を予防するため
・糖尿病や肺炎など全身疾患との関連があると言われているため
・高齢者になっても自分の歯で食事がとれるようにするため
厚生労働省は歯の健康に関して「8020運動」という運動を推進しています。
「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。近年「8020」を達成している高齢者は増加しています。しかし、高齢者の数が増えていますので、「8020」を達成していない高齢者は依然として多い状況です。
引用:8020運動とは | e-ヘルスネット(厚生労働省)
約20本の歯があれば硬いものでも食べられると言われており、高齢者になっても歯を失わないようにケアするのが勧められています。
歯磨きは健康のために重要なので、日々実践していきたいですね!
まとめ
今回は、買ってはいけない歯磨き粉の特徴や歯磨き粉を選ぶときのポイントなどについて紹介しました!
ポイントをまとめると次の通りです。
毎日の生活に欠かせない歯磨きなので、ぜひご自分に合った歯磨き粉を見つけてくださいね!
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