雨の日になると良く姿を現す「カタツムリ」。
カタツムリは渦巻の殻を背負っており見た目も可愛らしいですよね。
そんなカタツムリを「ぜひペットにしたい!」と思う人もいるかもしれません。
しかし、カタツムリには「ペットにしてはいけない」という声もあり、飼育には注意が必要なようです。
今回は、カタツムリをペットにしてはいけない理由やカタツムリの基本情報・飼い方などについて紹介していきます!
カタツムリをペットにしてはいけないって本当?
カタツムリはできればペットにしない方が安全だと言えます。
というのも、カタツムリにはたくさんの寄生虫が存在すると言われているからです。
中には人間の命を危険にさらすような寄生虫もいるようで、もしペットにするなら十分な注意が必要です。
寄生虫は目に見えないため、気付かないうちに傷口などから侵入してしまう可能性もあります。
また、カタツムリの世話にも注意点があり手間がかかるため、安易な気持ちで飼育をするのはおススメできません。
カタツムリをペットにしてはいけない理由
カタツムリをペットにしてはいけない理由は主に4つあります。
・カタツムリには寄生虫が多いから
・触るたびに手洗いが必要だから
・子どもが誤って口に入れてしまうと大変だから
・世話に手間がかかるから
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう!
カタツムリには寄生虫が多いから
カタツムリに寄生する主な寄生虫は以下の2種類と言われています。
・ロイコクロリディウム
・広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)
中でも、特に広東住血線虫は危険と言われており、これを原因に死亡に至ったケースも報告されています。
友人や家族が同国の放送局ネットワーク10のトーク番組に出演して語ったところによると、当時19歳だったサム・バラードさんは2010年、友人の自宅の中庭で、仲間たちとワインなどを飲みながら談笑していた。
そこへ現れた1匹のナメクジを見て「食べるか」という話になり、バラードさんがのみ込んでしまったという。
その後、バラードさんは身体に力が入らなくなって両足の激しい痛みを訴えるようになった。医師はこの症状について、ナメクジに寄生していた広東住血線虫が原因だと診断した。
広東住血線虫はネズミの肺に寄生し、糞(ふん)などを通じてナメクジやカタツムリ、カニ、エビ、カエルに感染する。
人がこうした生き物を調理せずに食べたり、野菜にナメクジやカタツムリが付いていることに気付かないままよく洗わずに食べたりすると、寄生虫に感染。幼虫が脳に入り込めば髄膜炎を引き起こす。
大抵の場合は軽度な症状で済むが、バラードさんのように重症化することもある。
引用:ふざけてなめくじ食べた男性死亡、寄生虫で昏睡とまひ 豪
この記事では、ナメクジに寄生していた「広東住血線虫」が原因で男性が死亡してしまったエピソードを紹介しています。
このように、カタツムリに寄生している寄生虫によって最悪の事態を招くこともあるため、カタツムリをペットにするのは避けた方が良いと言われています。
触るたびに手洗いが必要だから
カタツムリの体に寄生虫が付着している場合もあるため、カタツムリを触ったら必ず手洗いをする必要があります。
手に傷口などがある場合、そこから感染してしまう可能性もあるため注意が必要です。
カタツムリを触った手で傷口に触れたり目をかいたり、食べ物を食べたりするのはやめましょう。
特に小さい子どもの場合、カタツムリに触れた手を口に入れてしまうことも少なくありません。
理解できる年齢であればカタツムリを見ても触らないように伝えたり、もし触ってしまった場合は綺麗に手洗いするように指導しておきましょう。
子どもが誤って口に入れてしまうと大変だから
小さい子どもはなんでもすぐに口に入れてしまう傾向にあります。
カタツムリは小さいですし、もし誤って口に入れてしまったり、それを飲み込んでしまったりすると危険です。
幼い子供がいる家でカタツムリを飼う場合は、子どもの手が届かない場所で飼育するといいでしょう。
また、もし子供と一緒にカタツムリを飼うなら、カタツムリの危険性を理解できる年齢になってからの方がいいかもしれませんね。
お世話が必要だから
カタツムリを飼育する場合、以下のようなことに注意する必要があります。
・最低でも2日に1回霧吹きをする
・毎日新鮮なエサを与える
・塩分が強い食べ物は与えてはいけない
・飼育ケースを清潔に保つため適度に掃除してあげる
カタツムリは乾燥に弱く、また、綺麗好きな一面を持っているようです。
そのため、乾燥を防ぐための霧吹きや飼育ケースの掃除は欠かせません。
また、エサも毎日新鮮なものに取りかえてあげる必要があります。
このようにカタツムリを飼育する際には飼いっぱなしという訳にはいかず、お世話が必要になってきます。
そのため、お世話を面倒に感じる人はカタツムリをペットにしてはいけないと言えるでしょう。
カタツムリの基本情報【寿命・種類・入手方法】
【寿命】
カタツムリの寿命は、大きさによって大体決まっているようです。
・小型:約1~3年
・大型:約5年
種類によっては10年以上生きるものもいるとのことで、驚きですね!
【種類】
日本には、約800種類ものカタツムリがいると言われています。
日本で見られる主なカタツムリの種類は以下の通りです。
・ミスジマイマイ
・オナジマイマイ
・ニッポンマイマイ
・ウスカワマイマイ
どの種類のカタツムリでも、基本的な飼い方や飼いやすさはあまり変わらないようです!
【入手方法】
カタツムリを入手するには、梅雨時や9月~10月が狙い目と言われています。
庭や公園などに生息している可能性が高く、落ち葉の裏側や枝の上などをチェックしてみてください!
もし自分の力で入手できなかった場合には、ペットショップなどでも販売さているようなので問い合わせてみるといいでしょう。
カタツムリの飼い方
カタツムリの飼い方に関する基本的なポイントをまとめてみました!
飼育環境 | プラスチックケースに濡らしたティッシュor昆虫用の腐葉土を敷く その上に小石や落ち葉などを入れる ※長期間飼育する場合は大きめの水槽や虫かごでもOK |
エサ | キャベツやニンジンなどの野菜 カタツムリの殻を作るために卵の殻も与える カビが生えないようにエサ皿に置いてあげる |
掃除方法 | 月に1回程度、スポンジを使って水洗い カタツムリは別の場所に移す 土は新しいものに交換 ※汚れが目立つ場合はその都度掃除する ※頻繁に掃除しすぎるとカタツムリのストレスになるためNG |
霧吹き | 2日に1回程度 ※熱すぎたり冷たすぎる水温はNG ※大量に水をやると溺れてしまう可能性があるため注意! |
カタツムリのエサは、塩分の強いもの・ネギなど香りの強い野菜を避ければ、基本的に野菜や果物であれば何でも食べると言われています。
そのため、あれこれ考えて特別なエサを準備する必要がない点においては、比較的飼いやすい生物と言えるかもしれません。
カブトムシは動きもゆっくりで捕まえやすいですし、注意しながら飼育してみてもいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、カタツムリをペットにしてはいけない理由やカタツムリの基本情報・飼い方などについて紹介しました!
カタツムリをペットにしてはいけない理由は以下の通りでした。
・カタツムリには寄生虫が多いから
・触るたびに手洗いが必要だから
・子どもが誤って口に入れてしまうと大変だから
・世話に手間がかかるから
もしカタツムリをペットにするなら、カタツムリの危険性を知り注意点をしっかり守りながら飼育してくださいね!
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