甘くて美味しい「オレンジジュース」。
老若男女問わず人気のあるオレンジジュースですが、飲み過ぎは体に悪いようです。
オレンジジュースの飲みすぎはどうして体に悪いのでしょうか?
その理由や、オレンジジュースのおすすめの飲み方などについてご紹介します!
オレンジジュースの飲みすぎは体に悪い!その理由は?
オレンジジュースの飲みすぎは体に悪いと言われる理由にはいくつかあります。
詳しく見ていきましょう!
太る原因になるから
オレンジジュースには「果糖」が多く含まれています。
果糖は果物の甘さだから太りにくいんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、これは間違いです。
果糖も砂糖の一部なので、太る原因になってしまいます。
また、200mlのオレンジジュースに対して約20g、角砂糖にして約4個分の砂糖が含まれていると言われています。
オレンジジュースには意外とたくさんの糖分が含まれているので、飲み過ぎには注意が必要です。
糖尿病になるリスクを高めるから
オレンジジュースなど果汁飲料の飲みすぎは糖尿病になるリスクを高めるようです。
国立がん研究センターの調査では、清涼飲料水と糖尿病発症との関連について、以下の興味深い報告が見られました。
清涼飲料水の甘味のために使用されているフルクトースの摂取は、インスリン抵抗性との関連が強い内臓脂肪量増加量との関連が報告されており、血中尿酸値を上昇させ、肥満や糖尿病を進展させる可能性があります。
引用:国立研究開発法人 国立がん研究センター|がん対策研究所 予防関連プロジェクト|多目的コホート研究(JPHC Study)|清涼飲料水(ソフトドリンク)と糖尿病発症との関連について
この調査では、女性のコーラや果汁飲料(果汁100%未満)の飲用量が多いほど糖尿病の発症リスクが高いと報告されているため、女性は特に注意した方が良さそうです。
お腹を壊す可能性があるから
オレンジジュースを飲み過ぎると、腹痛や下痢といった症状を引き起こす可能性があります。
考えられる原因は、
- ビタミンCの過剰摂取
- クエン酸による胃腸への刺激
です。
まず1つ目、「ビタミンCの過剰摂取」ですが、オレンジジュースには100mlあたり多くて約50mgのビタミンCが含まれていると言われています。
ビタミンCは大切な栄養素の1つなのですが、摂りすぎると下痢や腹痛などの症状を起こす人がいるようです。
2つ目の「クエン酸による胃腸への刺激」ですが、オレンジジュースにはクエン酸も多く含まれています。
クエン酸は酸性であるため、摂りすぎると胃腸を過度に刺激してしまい、腹痛などの他にひどい場合は逆流性食道炎に繋がる可能性もあるようです。
このような理由から、特に胃腸が弱い人はオレンジジュースの飲み過ぎには注意した方がいいでしょう。
虫歯になるリスクを高めるから
オレンジジュースに含まれる酸や糖分が虫歯になるリスクを高めるようです。
子どもから大人まで人気のオレンジジュースが、歯に悪い影響を及ぼすという研究結果をアメリカの歯科研究者が発表した。オレンジジュースに含まれる酸が、歯の表面を覆う固い歯のエナメル質を溶かすというのだ。ただし、唾液には酸を中和する働きがあるので普通に飲んでいる分には影響は少ないそうだ。むしろ、虫歯の原因になる糖分のほうが心配だという意見もある。
引用:J-CASTニュース|オレンジジュースは歯に悪い? どこまで本当か
歯が酸にさらされる時間を短くするために、オレンジジュースを長時間だらだらと飲むのは避けましょう。
また、オレンジジュースを飲んだ後は、すぐに口をゆすいだり歯磨きなどでケアするのが重要です。
肌にダメージを与えるから
肌に良さそうなイメージがあるオレンジジュースですが、実は、オレンジなどの柑橘類には紫外線を吸収しやすい「ソラレン」という物質が含まれています。
体が紫外線を浴びるとソラレンの働きがより活発になり、紫外線の肌への吸収を促進してしまうようです。
こうなると、メラニン色素が多く作られ、肌のくすみやシミなどの原因になってしまいます。
肌のためにも、オレンジジュースの飲みすぎは控えた方が良さそうです。
農薬の危険性を排除できないから
オレンジジュースに使われているオレンジは、一部の無農薬栽培のものを除いて、農薬が使われていることが多いです。
特に海外から輸入しているものはほとんど農薬が使われていると考えた方がいいでしょう。
農薬は食品中に残留することがあり、これは「残留農薬」と呼ばれています。
残留農薬が人間の健康に害を及ぼさないよう、国で一定の基準が設定されていますが、残留農薬の危険性を懸念する声があるのも事実です。
農薬の危険性が気になる人は、オレンジジュースを飲み過ぎない方がいいでしょう。
オレンジジュースのおすすめの飲み方【量・タイミング】
オレンジジュースのおすすめの飲み方についてご紹介します!
・量
オレンジジュースの1日の摂取量の目安は約200ml(コップ1杯分相当)です。
これ以上の量を飲むと糖分やカロリーの摂りすぎになるので注意が必要です。
また、歯への影響を考えて、だらだら飲むのはやめましょう。
・タイミング
オレンジジュースを飲むおすすめのタイミングは3つあります。
- 運動をした後
- 太るのが気になるなら朝
- 肌のことを考えるなら夜
①運動をした後にオレンジジュースを飲むと、消費された糖を補うことができます。特に運動後30分以内は栄養の吸収力が高いと言われているので、運動の後すぐに飲むのがおすすめです。
②太るのが気になるなら活動前の朝に飲むのがおすすめです。朝に摂取した糖は日中の活動で消費されやすいです。
③オレンジジュースには「ソラレン」という紫外線を吸収しやすい物質が含まれているため、肌のことを考えるなら日光の影響が少ない夜に飲むのがいいでしょう。
果汁100%のオレンジジュースも体に悪い?
果汁100%と聞くと体に良さそうなイメージがありますが、飲み方には注意が必要です。
果汁100%のジュースは大きく2種類に分けられます。
- ストレート
- 濃縮還元
「ストレート」はその名の通り果実をそのまま使ったものを指します。
一方で、「濃縮還元」とは絞った果汁から一旦水分を取り除き濃縮したものに、再び水分を加えて元の濃度に戻したものを指します。
どちらも香料などの添加物が使われている場合があるため、果汁100%のジュースと加工されていない生のフルーツを絞っただけのジュースは別物と考えるのがいいでしょう。
果汁100%のジュースも普通のオレンジジュースと同様、飲み過ぎると肥満や糖尿病のリスクを高めたりすることに繋がるので注意が必要と言えます。
オレンジジュースのメリット
飲み過ぎるとデメリットがあるオレンジジュースですが、飲み方に気をつければメリットもたくさんあると言われています。
代表的なメリットは次の通りです。
・ビタミンCによる美肌効果
・カリウムによる高血圧の予防
・葉酸やビタミンCによる貧血予防
・糖質やビタミンCによる疲労回復
オレンジジュースには「ビタミンC・葉酸・カリウム・クエン酸」といったさまざまな栄養素が含まれているので、適量であれば体に良い効果を期待できます!
どんなオレンジジュースを選べばいい?
オレンジジュースの健康への悪影響が気になる人は、「無添加の100%ストレートジュース」を選ぶのがおすすめです。
先ほども説明した通り、ストレートタイプの果汁100%ジュースでも香料などの添加物が使われている場合があります。
そのため、成分表示を良く見て、無添加のものを選ぶようにするといいでしょう。
また、国内で生産・加工されたものを選ぶとより安心感を得られます。
それでもどうしても市販のオレンジジュースが気になる場合は、生のオレンジを買ってきて、家で絞ってジュースにするのが一番おすすめです!
こうすれば余計な糖や添加物をいれずにフレッシュで安全なオレンジジュースを楽しむことができます。
まとめ
今回は、オレンジジュースの飲みすぎが体に悪い理由や、おすすめの飲み方などについてご紹介しました!
内容をまとめると次の通りです。
オレンジジュースはどんなものであれ、飲み過ぎると体に悪いです。
しかし、オレンジジュースには体に良いメリットもたくさんあるので、ぜひ適量を守って飲むようにしてくださいね!
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