昭和の人間と話をするとき、「言ってることがわからない」「頭おかしいの?」とモヤっとしてしまったという人はいませんか?
昭和の時代の風習や習慣など、今の時代では考えられないようなことが普通の世の中でした。
また、考え方や価値観などにも、昭和と現代ではかなりのズレを感じてしまいますよね。
ですが、昭和の人間が戦争や高度経済成長、バブル期という激動の時代を生き抜き、その経験や知識が日本の経済や文化を発展させました。
昭和の人間の努力が今の生活の基礎となっているのです。
そう分かってはいても、時代の変化とともに考え方や価値観も変わって、昭和と現代のそのズレによって「頭おかしいの?」と思ってしまうのではないでしょうか?
ここでは、昭和の人間の頭がおかしいと言われる理由と、世代間のズレのポイントを解説します。
昭和の人間の頭がおかしいと言われる理由
昭和の人間の頭がおかしいと言われる理由には、どのようなことがあるのでしょうか?
- 柔軟性に欠けている
社会はどんどん変化しているのに、昭和の考え方や価値観を変えられない、押し付けてくる。
昭和の人間は、柔軟性がなく、新しい流れを受け入れられない人が多いです。
それは、新しいことに挑戦していくことへの不安もあるのかもしれませんね。
- 会社に人生を捧げていた
昭和の人間は、会社への忠誠心が高く、家庭やプライベートを犠牲にしてまでも会社に尽くす人が多かったのです。
また、残業は当たり前、上司が休日に出勤するときは自分も出勤することも社会人の常識となっていました。
責任感が強かったということですね。
- 結婚にこだわる
昭和の人間は、結婚に強いこだわりを持っている人が多いです。
昭和の時代は「家庭を持つことが立派な人間だ」という考え方が普通で、結婚しないことは珍しかったのです。
夫は家族のためにがむしゃらに働き、妻は家庭を守り夫を支えるというのが当たり前のことで、今では考えられませんよね。
今では死語ですが、昭和では「男らしさ」、「女らしさ」という概念が強かったとも言えるでしょう。
- 新しいことを受け入れない
昭和の人間は、頑なに新しいことを受け入れません。
例えば、スマホは「必要ないから持たない」、また、現在はインターネットを使うことで、いろいろな手続きを自宅にいながらできても「窓口に行って手続きをする」など、便利なことを取り入れることが難しいようです。
夫婦別姓についても「結婚したら同じ姓を名乗るのが当たり前」と受け入れられない人もいます。
そして自分がよくわからないことに「教えてほしい」と誰かにお願いすることができない人も多いのです。
- パワハラが肯定されていた
昭和の社会環境では、上司が部下に「指導」として厳しい言葉や圧力を使って接することが当たり前のように受け入れられていました。
現代では受け入れられないし、あってはならないことです。
ですが、昭和の指導を受けてきた人間は、それが当たり前だったので、自分の部下にも同じようにパワハラ的な指導をしてしまうのです。
昭和の人間の頭がおかしい理由を紹介しましたが、あなたの周りにも当てはまる人はいますか?
ここでわかることは、昭和の人間は頭がおかしいのではなく、生きてきた時代の風習や習慣が違えば、考え方や価値観の違いがあって当たり前だということです。
昭和の人間の考え方と現代と考え方の大きなズレがあるポイント
現代の人間が「昭和の人間の頭がおかしい」と感じるのには、どのようなズレがあるのでしょうか?
- 忍耐力のズレ
昭和の時代は、辛抱や忍耐は美徳とされていました。
ですが、現代では忍耐力を求めることが高圧的とされてしまうこともあるのです。
ゆとり世代からするとズレを感じてしまうポイントですね。
- 上下関係のズレ
昭和の人間は上下関係に厳しく、明確にしたがります。
ですが、現代の人間は上下関係が緩く、お互いにフラットな関係を望む人が多いのです。
- 競争心を持つことのズレ
昭和の人間は子どもの頃から競争の中で育ち、社会に出てからも業績や出世のために人より努力してきました。
令和になり少子化が進んだことによって、受験戦争を経験しなくても望む進路に進むことができ、社会人になってからは「普通に生活できればいい」と出世を望む人は少なくなっています。
それが昭和の人間から見ると「やる気がない」「向上心がない」と思われてしまうようです。
- コミュニケーション能力のズレ
昭和の人間はどちらかというと白黒ハッキリしたい人が多いのに比べ、現代の人間は反応が薄い人が多いです。
そこが、昭和の人間からすると「何を考えているのかわからない」、また現代の人間からすると「遠慮がない」「威圧的」とズレがでてしまうのです。
- 人間関係のズレ
昭和の人間は風習や習慣から集団で行動することに慣れていていますが、現代の人間は集団よりも単独で行動することを好む傾向があります。
例でいえば、昭和の人間は会社などの食事会や飲み会は率先して参加したい人が多いのですが、現代の人間には負担に思われていることが多く、最近では参加しないという人も増えているようです。
昭和の人間の考え方と現代の人間の考え方に確かに大きなズレはありますが、時代が大きく変化し、考え方や価値観に違いが出るのは当たり前のことですよね。
そのせいで、昭和の人間の頭がおかしいと感じてしまうのではないでしょうか?
まとめ
昭和の人間の頭がおかしいと言われている理由を紹介しましたが、頭がおかしいのではなく、生きてきた時代の風習や習慣が違えば、考え方や価値観の違いがあって当たり前だということです。
また、激動の時代を生き抜いてきた昭和の人間の経験や知識からは得るものがたくさんあるのです。
世代間でのコミュニケーションや交流を大切にしていきましょう。
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