日々の生活に欠かせない洗濯ですが、皆さんはどんな洗剤を使っていますか?
最近ではさまざまな種類の洗濯洗剤が販売されており、どの洗剤を買えばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
実は、洗濯洗剤の中には「買ってはいけないもの」というのが存在します。
今回は、買ってはいけない洗濯洗剤の特徴を紹介するとともに、洗濯洗剤を選ぶときのポイントも合わせて紹介します!
ぜひ洗剤選びの参考にしてみてくださいね!
買ってはいけない洗濯洗剤の特徴
買ってはいけない洗濯洗剤の特徴は次の通りです。
・香りがきつ過ぎるもの
・誤飲の恐れがあるもの
・容器が使いにくいもの
・環境への配慮に欠けているもの
・粉末タイプのもの
・洗濯機の故障に繋がる恐れのあるもの
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう!
香りがきつ過ぎるもの
洗濯洗剤の中には、香料がきつすぎるものがあります。
香料が強い洗濯洗剤は、洗濯したあとも衣服に匂いがついたままになることがあります。
さらに、柔軟剤も合わせて使用する場合、柔軟剤の匂いと混じって不快な匂いになってしまうこともあります。
洗濯洗剤の匂いに対して自分が平気だったとしても、周囲の人に迷惑がかかる可能性があります。
皆さんは、「化学物質過敏症」という言葉を聞いたことがありますか?
化学物質過敏症とは、ごく微量の化学物質によって頭痛や吐き気などの症状が引き起こされることを指します。
柔軟仕上げ剤のにおいに関する、申し出に基づく相談情報は、2014年度以降、928件寄せられ、うち、594件(64%)が危害があったというもの(注1)でした。当センターが2013年に情報提供を行った翌年度以降も、年間130~250件程度の相談情報が寄せられています。
引用:国民生活センター 柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供(2020年)
このように、匂いに敏感な人は香りがきつすぎる洗濯洗剤などによって体の不調をきたす場合があるということを理解しておく必要があるでしょう。
洗濯洗剤は出来るだけ自然な匂いのものを選ぶのがおススメです!
誤飲の恐れがあるもの
洗濯洗剤の中でも、特にジェルボールは子どもによる誤飲の恐れがあるので気をつけましょう。
ジェルボールとは特殊な膜に包まれたボール状の洗剤で、衣服と一緒に指定の個数をポンと洗濯槽に入れるだけで洗濯できる優れものです。
洗剤をいちいち計量する必要がないので、その手軽さから人気を集めています。
そんなジェルボールですが、そのカラフルな色と口に入りそうな小さいサイズから、子どもによる誤飲の事故が多いようです。
消費者庁では、子どもの医薬品・洗剤・化粧品などの誤飲に対してこのような注意喚起も行われています。
1.医薬品や洗剤などの誤飲は、重大な症状を引き起こすおそれがあります。
2.医薬品、食品と見た目が似ている洗剤や化粧品、入浴剤などは、子どもの目に触れない場所や、手の届かない場所に保管しましょう。
引用元:窒息・誤飲事故 | 消費者庁
特に小さいお子さんがいる家庭では、ジェルボールをはじめとする誤飲の可能性が高い洗剤は避けるのがベターと言えます。
液だれしやすい容器のもの
洗濯洗剤の容器はボトル型のものが主流ですが、中には液だれしやすいものがあります。
液だれすると洗剤が手についてしまったり床を汚してしまったりすることもあり、後処理に手間がかかってしまいます。
小さいことですが、毎回の洗濯で液だれすると非常にストレスです。
やはり、ネット上でも「液だれが困る」という声が見られますね💦
最近ではプッシュ型の容器の洗剤も販売されており、これは液だれしにくく手が汚れることもないので非常に便利です。
また、100均などでも液だれしにくい詰め替え用容器が販売されているようなので、チェックしてみてください!
環境への配慮に欠けているもの
洗濯は毎日の生活に欠かせないものなので、よく使う洗濯洗剤は環境への配慮も気にしたいところですよね。
洗剤には、多くの場合「界面活性剤」というものが使われています。
界面活性剤は汚れを落とすのに力を発揮してくれる一方で、使われている原料によっては環境汚染に繋がる可能性があります。
とくに合成洗剤は化学汚染物質として懸念が大きい。汚れを乳化して落とす効果のある界面活性剤は石油由来の原料が一般的なため、環境負荷が高いと言われる。いくら浄化槽が発達していたとしても、排水は複雑な経路をたどって自然環境を汚染し、生き物たちの生態系を壊してしまうのだ。
引用:VOGUE 洗濯用洗剤を見直し、水質汚染を防ごう!【今週の サステナTips】
洗剤を選ぶ時にはついつい「洗浄力」を基準に選んでしまいがちですが、環境への負荷が少ない製品かどうかにも注目してみてください。
粉末タイプのもの
販売されている洗濯洗剤の種類には大きく分けて以下のようなものがあります。
・液体洗剤
・粉末洗剤
・ジェルボール
中でも粉末洗剤は高い洗浄力を誇り頑固な汚れには最適なのですが、衣類を傷めてしまう恐れがあります。
また水に溶けにくく、特に水温が低い季節には洗剤カスが衣類に付いて残ってしまう可能性があります。
衣類の傷みや洗剤カスの残りが気になる人は、粉末タイプの洗剤を避ける方がいいでしょう。
洗濯機の故障に繋がる恐れのあるもの
洗剤の中には、洗濯機の故障に繋がる恐れのあるものがあります。
日立のホームページには、「直接入れてはいけない洗剤」として以下のものが挙げられています。
これらの洗剤の特徴については、以下のように述べられています。
重曹や天然油脂の粉石けん(エコ洗剤・オーガニック洗剤)は、一般的な洗濯用合成洗剤と比べて肌への刺激が少ないですが、水に溶けにくい材質のため、排水ホースの水詰まりによる洗濯機の水漏れや、故障の原因になります。
引用:日立 ホームページ よくあるご質問
クエン酸は、洗濯槽の金属部分が、腐食してさびてしまうおそれがあります。
ご自分の家の洗濯機の取扱説明書等を良く読み、故障の原因になりうる洗剤は使わないようにしましょう。
洗濯洗剤を選ぶときのポイント
洗濯洗剤は水素イオン濃度によって「弱アルカリ性・中性・弱酸性」の3種類に大きく分けられます。
それぞれの特徴は以下の通りです。
・弱アルカリ性:洗浄力が高い・シミや皮脂汚れに最適・デリケートな衣類は傷んでしまう可能性あり
・中性:衣服の繊維に優しい・色落ちしにくい・洗浄力はまずまず
・弱酸性:洗浄力が弱い・販売されている数が少ない
洗濯ものの汚れは基本的に酸性のため、反対の性質を持つ弱アルカリ性や中性の洗剤が多く販売されています。
洗剤の種類はパッケージに表示されているので、ぜひチェックするようにしてみてください!
「洗浄力」を重視する人は弱アルカリ性を、「衣類への負担軽減」を重視する人は中性の洗剤を選ぶと良いでしょう。
また、これに加えてきつ過ぎない香料・環境への負荷が少ないものを選ぶように気をつけてみてくださいね。
まとめ
今回は、買ってはいけない洗濯洗剤の特徴・洗濯洗剤を選ぶときのポイントを紹介しました!
内容をまとめると次の通りです。
洗濯洗剤の種類はたくさんありますが、ぜひこの記事を参考に選んでみてください!
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